吉井耳鼻咽喉科医院
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病気

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耳鳴

耳鳴とは、外部に音源がないのに音を感じている現象を指します。 そして、耳鳴はさまざまに分類されています。
@体内音が音源となっている耳鳴
拍動性の耳鳴では中耳腫瘍や 脳動静脈奇形 等が疑われます。 クリック音様の耳鳴では耳小骨筋のれん縮が疑われ、耳管開放症では呼吸音を耳鳴 と感じているばあいがあります。
A聴覚系から起きている耳鳴
内耳から聴神経の異常による耳鳴、聴神経から脳の異常による耳鳴があります。ほとん どの場合には難聴を伴っていますが、難聴を伴わない場合もあります。難聴の周波数と耳鳴の周波数が一致する場合も多いようです。 また、別項で書いたように、聴神経腫瘍の初発症状で多いのが耳鳴です。良性発作性頭位めまい症と同様、見落としがないように注意が必要です。

 

原因
耳鳴の原因を解明するために、さまざまな研究が行われており、さまざまな仮説が立てられていますが、未だ解明には至っていないのが現状です。体内音が原因の耳鳴以外の耳鳴の原因は明らかでない場合が多いようです。
@耳鳴を誘発する可能性のある病気
外耳道に原因のあるもの:耳垢栓塞症、外耳道異物等。
中耳に原因のあるもの:中耳炎(滲出性中耳炎急性中耳炎)、外傷性鼓膜穿孔等。
内耳に原因のあるもの:老人性難聴、感音難聴、メニエール病突発性難聴、騒音性難聴、ストマイ難聴等。
脳に原因のあるもの:脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍、聴神経腫瘍、頭部外傷等。
全身疾患:うつ病、心身症、神経症、高血圧、貧血、糖尿病等。
A耳鳴の増悪因子
近年、耳鳴に中枢が関与していることを示唆する報告が認められています。中枢の関与で耳鳴が増悪する可能性を考えさせる報告です。また、耳鳴によって頭痛や肩こり等の自律神経症状が惹起されることはよく知られています。
B耳鳴の治療法
原因が明らかでない耳鳴に対する治療は困難です。原因が明らかである耳鳴でも治療が困難な場合が多いのですが、メニエール病突発性難聴等で、難聴に関連している耳鳴は難聴の軽快に伴って耳鳴も軽快する場合が多いようです。また、耳垢栓塞や中耳炎(滲出性中耳炎急性中耳炎)等に併発した耳鳴は、原疾患を治療することで耳鳴も軽快する場合がほとんどです。

 

治療

@薬物療法
耳鳴の基礎疾患が明らかであり、その疾患に対する治療法がある場合には、その治療が優先されることは、言うまでもありません。が、加齢による難聴の伴った耳鳴や一通りの治療が終了した後も残存している耳鳴に対する治療法の1つに薬物療法があります。
循環改善剤、ビタミン剤、ステロイド剤、筋弛緩薬、抗てんかん薬、麻酔薬、抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬等が用いられています。ほとんどは経口投与ですが、鼓室内投与が有効である薬剤も報告されています。
A心理療法
心理療法によって耳鳴を気にする程度には効果が期待できますが、耳鳴の大きさには効果はあまり認められていないようです。心理療法には精神分析、認知行動療法、バイオフィードバック療法、自律訓練法等があります。
BTRT ( tinnitus retraining therapy )
神経生理学的モデルに基づいて提唱された治療方法。耳鳴を意識下で環境音の1つとしてとらえられるようになれば、耳鳴を意識しないで済むので、この状態まで耳鳴を順応させる方法です。治療効果は 60-95% と報告されています。
C手術療法
蝸牛神経への神経血管圧迫が原因となっている耳鳴に対しては、神経血管減荷術が適応となります。しかしながら、神経血管圧迫が耳鳴の原因となっているかどうかの診断は困難です。
Dその他
高気圧酸素療法
マスカー療法

 

実際には

それでは耳鳴を鬱陶しく感じたらどうしたらいいのでしょう。耳鳴は治らないと決まったものではありません。軽くなる場合もありますし、無くなることだってあります。無くならなくても、気にならなくなれば、気持ち的には楽になるでしょう。
それでは、皆さんが耳鳴で困っている時、周囲に耳鳴で困っている方がいた時はどうすればいいでしょうか。まず、専門医にかかって、耳鳴の原因を調べましょう。その結果、心配ない耳鳴であれば、なるべく耳鳴にとらわれないようにしましょう。耳鳴がしているかどうか、大きさが変化しているかどうかなどと、自分で耳鳴を気にしていると、だんだん耳鳴がひどく感じられてきたりするものです。気が付いたら耳鳴がしていた、程度のつきあい方が耳鳴とできれば、もう治療は必要ないかもしれません。この状態になるまでには、いろいろなお薬を使ったりする場合もあります。
また、耳鳴の原因となる基礎疾患がはっきりしていて、治療法が有れば、その治療を優先してもらいましょう。基礎疾患が良くなることで耳鳴が無くなったり、軽くなったりします。

 

最新の臨床研究段階の耳鳴治療
@骨導超音波による治療法
A低出力レーザー

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